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土と心のあいだ
はじまりは、ひと握りの土。
指先の跡も、息の残りも、ひとつひとつが時間の証になって、
やがて、遊ぶように生きるかたちへと変わっていく。
その形のすべてに、手のぬくもりがある。
二匹の猫は寄り添いながら、止まった時間の中にいる。
タコは静かに身を巻き、海の記憶をそっと抱え込む。
木の幹の急須には果実と花が実り、触れたくなる気配を放つ。
水牛は台の上で息づき、大地のように穏やかに眠る。
そしてスパイダーマン、土の中からもういちど生まれ、
勇ましくも、どこか親しい。まるで日常の中の小さな微笑みのように。
土と心のあいだで。
時に形づくられ、また私たちの手で形を取り戻す世界の中で。
一つひとつの作品は、時の続きであり、手と記憶と世界のあわいに響く声。


命をかたちに
時をかたちに
命をかたちに、
時をかたちに。
手のひらの中で、生きもののように変わっていく土。
そこに触れていると、時間までやわらかくなる気がする。
人が生きるということも、きっと同じだ。
形をつくり、また崩し、もう一度つくる。
そうして、手の跡のように、心が残る。

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